発達障害の説明
発達障害とは、脳の認知機能に何らかの偏りや問題があるため、様々な症状がみられている状態を言います。周囲の人との考え方の違いなどにより、対人関係のトラブルを引き起こすこともよくあります。発達障害のお子様は、自らがもつとされる特性について日頃から困難を感じているのですが、そのことを周囲から理解されずに仲間外れにされる、あるいは自己肯定感の低さも相まって、登校拒否やひきこもりに至ることもあるのです。発達障害は幼児の段階で特徴的な情緒面や行動面がみられるので、小児の時期に判明することが多いですが、ときには思春期や成人になってから気づくということもあります。
このような症状のときは当院をご受診ください
- 年齢に見合った言葉の発達が遅れている
- こだわりが強い
- スケジュールが変わると上手く活動できない
- 忘れ物をしたり、うっかりミスが多い
- じっと座っていることが苦手
- 物事に集中できない
- おしゃべりが止められない
- 我慢することが出来ない
- すぐにカッとなる
- 周囲の子供とコミュニケーションをとることが苦手
- 年齢相応の学習が苦手 など
発達障害の原因など
発達障害は病気ではなく、生まれついての特性と言われています。その原因につきましては現時点で特定されていませんが、脳機能が発達する際にアンバランスさが生じることで起きると考えられています。発症には遺伝が関わっているという指摘もあります。いじめや虐待を受けた人、ストレスやトラウマを抱えている人によくみられるとの指摘もあります。
自閉スペクトラム症(ASD)の説明
自閉スペクトラム症(ASD)は発達障害のひとつであり、対人関係が苦手であったり、強いこだわりを持ったりします。具体的には、人の気持ちを汲み取るのが苦手、冗談や比喩が通じない、非言語的なサインを読み取るのが困難、などが挙げられます。また、特定の物事に強いこだわりがあり、自分の好きなことや興味のある対象には毎日何時間でも熱中するなど、興味・関心の狭さというのもあります。「人の目を見ることが少ない」、「指さしをしない」、「他の子どもに関心が無い」といった様子もみられるようになります。そのため保育園や幼稚園に入った後も一人遊びをすることが多く、集団行動が苦手であることから、人との関わり方が独特であるため気づくこともあります。